『すべての欠点は長所にむすびついている』
亀井勝一郎先生の言葉である。
思えば、中学生のころ爆笑問題の太田光さんに影響され、亀井先生の著作を読みだした。
『青春論』を読んで、自分は特別な人間ではなくごく普通の人間であることを教えられ、『愛の無情について』で自分という存在を証明したという願望にかられた。
そんないまのボクは欠点だらけのどうしようもない社会人である。
願望ばかり強く、自己顕示欲にせかされている。
変わりたいと願うが、今の自分すら理解できていない。
そんな欠点だらけのボクを愛してくれる人などいない。
ボクの欠点はどんな長所にむすびつくのか。
それを知るまで死ねない。